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大根飯

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大根飯

テレビの「おしん」でも大根飯が出ていたと思う。貧しかった時代、農村ではコメに大根やサツマイモあるいは菜っ葉などでかさまししたご飯を食べていた話はよく聞く。

大根飯が実際にどんなものだった知らないので、母親に訊いた。「自分で料理したことないけど、食べたよ。田んぼで仕事をしてきた大人の人が、今日は大根飯やったから腹がへってしょうがないとゆうとったが覚えとるわ」。「どうやって作ったんかな?」。「オラは作ったことはないけど。おばばは、大根を米粒大、それよりでかかったかなあ、さいの目に切って、コメと一緒に炊いとったわ。大根の方がコメより余計にはいっとった。水加減はどうしたもんかしらんが。おまんがゆうように水気が多いシャブシャブなもんではなかったよ」。

さて、ここで紹介する大根飯は、母親のおばばが工夫したものだということだ。これは今も時々私が作る。妻も子供もうまいと言って食べてくれる。

材料は、冷や飯、油少々、味噌、大根である。大きめのフライパンに、大さじ一杯ぐらいの油を入れる。次に大根を通常のサイズなら半分から1本ぐらいをつきおろして入れ平らにする。その中心に味噌を大さじ山盛りで3杯(もっと多いかも)ほど置く。つきおろした大根の上にみそを置くだけでいい。それらの上に冷や飯を覆い被せるように置く。蓋をして準備が完了だ。最初の2~3分は強火にする。それ以降は弱火でじっくり火をとおす。

そのうち、大根から出た蒸気が冷やご飯を熱くし、大根と味噌の香りがしてくる。若干大根が焦げるくらいまでおいた方がいいと思う。ここだと思ったら、一旦火を止め、蓋をとって、コメと味噌と大根をかき混ぜるのだ。できるだけ均等に混ぜた方がいい。(母親はある程度混ぜたら茶碗によそってくれた。だから時には味噌の塊や大根の塊が入ることもあった。茶碗の中で混ぜればよいのだから、それはそれで味の濃いところや香りの強いところが当たったという楽しみでもあった)。大根飯は、簡単に言えば、大根の水分でご飯を蒸し、味噌で味付たものであるから、かき混ぜる段階はかなり水分が多く柔らかい。これでもうまいが、私は一応均等に混ぜ合わさったら、水分を飛ばす意味と、ちょっと焦げ目をつける意味で強火で仕上げることにしている。辛味が欲しければ一味唐辛子をかけるのも良い。
料理法に程遠い本当に大雑把な紹介で申し訳ないが、味噌を入れ過ぎなければ、そんなに当たり外れなく仕上がると思う。大量の大根は、どこへ行ってしまったかと思う程ご飯とよくまじりあって目立たない。大根飯は味噌の色に染まって大根と味噌の香りで食欲をそそるはずだと思う。私は好きだから冷えてもうまいと思う。

貧乏くさい大根飯のイメージだが、おいしく食べさせようと、女たちはいろんな工夫をしたことであろう。

 

 

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