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HIGEの独り言

サツマイモ

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サツマイモ

九里(栗)4里(より)うまい十三里とはサツマイモのことだという。サツマイモは栗よりうまいということをうまく言ったものだ。

子供の頃のサツマイモに、皮が白っぽいのがあった。もちろん赤色のも。どれがどれだかわからないが農林1号とかいう呼び名を覚えている。今、スーパで売っているような「べにあずま」とか「安納芋」はなかった。

私は、蒸かしたサツマイモは、ホクホクというより、ビチョビチョになるので嫌いだった。また皮と実の間の部位は繊維が多いのとサツマイモ独特のにおいがきつく好きでなかった。私の子供の頃は、さすがにサツマイモをコメの代わりに食べるということはなかったが、おやつ代わりでこれは珍しくなかった。

囲炉裏で火を焚く時や、熾火に灰を被せて終う時、その周りの灰の中にサツマイモを埋め込んで、焼き芋を作るのだ。灰の中からこれを取り出し、手で挟むようにしてパンパンとたたき灰を払い落す。相当に熱いが我慢のしどころだ。火に近かったところはかなり焦げるが、これがホクホクして甘くなった焼き芋の目安だ。これは本当にうまい。大好きだった。大学イモ、イモかりんとう、イモ羊羹なんてものは食べたことはなかった。

サツマイモの料理では、味噌汁の具や天ぷらがあった。イモきんとんは知らなかった。味噌汁の具はなぜか皮つきでこれは嫌いだ。イモ天は皮をとって揚げてあり、これはホクホクして大好きだ。天つゆでなく、ウスターソースをたっぷりつけて食べる。わが家の食卓ではイモ天は主役の一つであった。

今ではサツマイモの料理やお菓子はたくさん紹介され、そのレシピも公開されるようになった。最近、女房殿がサツマイモ入りご飯を作ってくれた。皮つきである。料理の腕はもちろん、イモも良かったのであろう。イメージとは違いこれはおいしかった。

「母ちゃん。さつまいもご飯初めてたべたがやけど、まーかったわ。」、「そうやろ。」、「おまんもしてみんち。」、「まいとは思うけど。子供の頃いっぱい食わされたもんで、どうしてもあん時のにおいが鼻につくんや。ほんやからあんまり好きでないがや。」

母親の子供の頃、コメのかさましにサツマイモもよく使ったとのことである。学校に持っていく弁当は、親心であろう、できるだけサツマイモをいれないで持たせてくれた。ここまでは良い。コメを取り除いた後、おひつに残るのはイモばかり。これは結局食べなければならない。しかも冷えてしまっている。毎日ではないがこれが続く。母親でなくとも、鼻につく記憶として残るのは当然かもしれない。

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