HIGEの独り言
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モミイカとはイカを内蔵をとりださずに塩漬けして、天日に干したものである。焼いて食べるのである。焼くとモミイカは全体が縮み込んで腹が少し膨れる。イカのワタが膨張しとけるからである。しょっぱいので包丁で切って少しずつあったかいご飯の上にのせて食べる。モミイカの焼き焦げた独特の香りと、舌がしびれるようなイカワタのほろ苦さが子供にもたまらなかった。
金沢の居酒屋ではモミイカを酒のあてに置いてあるところもある。熱燗に良く合う。血圧高めの身には注意信号も出るが、つい箸が出てしまう。
「母ちゃん。久しぶりにモミイカ食ったわ。」「からいから(塩からい)あんまり食べたらだちゃかんよ。酒も飲みすぎんようにな。」
子供の頃モミイカはどこにでもあるものだったが、いつしか食卓から遠いものになり、上品になり、高価なものになって、近所で簡単に手に入るものでなくなってしまった。