HIGEの独り言
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
日本人は本当にお寿司が好きだ。上等のお寿司屋にそう簡単には行けないが、回転寿司は何時でも盛況だ。典型的な握りずしは、酢飯にわさびを置き、その上に魚介の身を置いて握ったものだ。それに醤油をつけて食べる。わさびは寿司に必須のものと思うが、辛子や柚子胡椒、梅干し、マヨネーズなんてなものもある。酢飯がなければそれは刺身だ。ごはんのおかずでも、酒の肴でも日本人は刺身が大好きだ。刺身をロー・フィッシュと称して外国人で食べる者はそう多くなかった。この頃は世界中で刺身やお寿司が食べられている。中国人がマグロを大量買いするとの話もある。うまいものは誰が食ってもうまいということだ。
握りずしを構成するのは、酢飯、わさび、刺身、そして醤油である。これが一体となっているからうまいのだ。単独でも食べてうまいものはご飯だ。わさびも刺身も醤油も単独で食べれないことはないが、たくさんとはいかない。ご飯とわさび、醤油があった方が絶対に良い。ご飯と刺身、これも醤油は必須だろう。ご飯と醤油、熱いご飯に醤油を少しかけてかき回したものは十分にうまい。でも刺身やわさびがあればもっとうまい。醤油とわさび、酒のあてになる。醤油と刺身、立派な料理である。
お寿司でもう一つ重要な役割を果たしているのが、酢である。勿論お寿司用の酢飯は砂糖塩などで味付けしてあるが、ご飯と酢単独でも相性はいいと思う。わさびと酢の組合せは試したことはない。酢と刺身の組合せは大いにある。そして酢と醤油の組合せである。
この酢醤油は、わが家では定番の調味料であった。私の故郷はコメが主であることは勿論であるが、うどん文化圏にあると思う。蕎麦というものにあまり馴染みはない(年越しそばは食べた。ただ、成人した後のことだが、蕎麦通の友人に云わせると,それは蕎麦フレーバのうどんだということになる)。そうめんや冷麦は酢醤油で食べるのだ。分量は好み。私はどちらかというと酢が多い。最初の一口は、誰もが「ゲホッ」と酢でせき込む。一寸醤油味が強いかもしれないが、二口、三口と進むにつれて、馴染んでくる。水っぽくなったら酢醤油の追加だ。勿論、薬味に生姜をすりおろしやネギ(わが家のねぎは白いところ)を刻んで入れればなおのことである。唐辛子でもよい。茗荷なら最高だ。
とりまとまらなくなった。
つい最近の母親からの電話「初めて寿司が回っておる店に連れて行ってもろうたんや。ばっかいならん楽しいとこやなぁ。好きなもんとれるし、見とるだけでもおもしろかった。」
故郷は本当に何もない田舎だ。回転ずしが近くにあるわけでない。86歳にして初めての経験だ。長男なのに家を出て、実家で過ごした日は本当に少ない。元気でいるのが親孝行とばかり、何もしていない。都会や若者にとって日常茶飯事でそう特別ではないようなことが、田舎や年寄にとっては刺激的なことなのだ。そう考えれば、回転ずしなんか珍しくもないからではなく、まずは、あちこち何処へでも連れ出してみることだ。母ちゃん今度帰ったら、回転ずし行こうな。